《関が原》 狼煙
戦闘が開始されると、西軍がこれまでの士気のバラツキからは考えられないような強さを見せて東軍をドンドン押していきました。しかも西軍は、石田三成、大谷吉継、そして宇喜多秀家など一部の大名だけで東軍大名たちを圧倒しているのです。
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「これで一気に、家康おやぢを倒しちゃる! ( ̄▽ ̄)9」
と決意した三成は、〝狼煙〟を上げました。
この狼煙は南宮山や松尾山に布陣している、毛利軍や小早川軍に一斉攻撃を命じる合図です。狼煙を確認した時点で、両軍は山を駆け下り、東軍大名たちに襲い掛かる…という手筈だったのですが、両軍は動きませんでした。
南宮山にいる毛利秀元は、狼煙を見て攻撃を開始しようとするのですが、関が原に駆け下りる為の出口を参謀役の吉川広家軍に阻まれて身動きがとれません。すると、山腹から広家の使者が訪れ、
「宰相(秀元の呼称)様、出陣は今しばらく、お待ち下さい (・∀・)ノ」
と告げました。
使者の説明によれば、秀元がここで毛利本隊の大軍を布陣してにらみを利かしているからこそ、東軍の家康おやぢは動けず、西軍が健闘出来ているので、まだ〝大将軍〟である毛利軍が動くのは早すぎる、というのです。
もちろんこれは〝大嘘〟です。広家は前述の通り、独断で家康と通じて西軍を裏切っていました。とはいえ流石に大将軍みずから西軍を攻めるわけにもいきませんので、広家は戦闘には一切しない〝不戦〟を貫く手段をとったのです。
「まぁ…広家がそう言うのなら…(´、`∂)ポリポリ」
と広家に絶対の信頼を置いていた秀元は、狼煙を無視して待機をする事に決めました。
一方、狼煙を冷ややかに眺めていたのは、松尾山に陣取っていた小早川秀秋です。
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