《関が原》 大筒発射!
西軍は奮闘を続けますが、両軍の均衡を決定的に崩すところまでは行きません。それどころか西軍兵士たちには、次第に疲れが見え始めました。
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狼煙を上げても一向に動かない毛利軍や小早川軍に業を煮やした石田三成は、〝次の手段〟に移ります。
三成はこの戦場に大筒、つまり大砲を持ち込んでいました。
現代の大砲と言うのは弾が標的に着弾すると共に破裂して破壊力を増す〝榴弾〟が主流ですが、もちろん当時はそんな〝高度な弾〟はありません。
基本的にでっかい鉄球なのですが、その鉄球を発射すると同時に、紙に包んだ鉄砲の弾丸ほど鉄球も一緒に詰めて発射すると〝散弾砲〟としての効果もあり、『関が原の戦い』で使用されたのはこのタイプだと言われています。
ただし、もともと大筒は攻城戦で、城や砦の外壁を壊すのに使われる兵器であり、動き回る兵士に向かって発射する〝対人兵器〟ではありません。命中精度も良くありませんし、混戦中にブチ込めば、当然味方も被害を受けてしまうからです。
しかし、三成は戦闘の均衡を破るために、味方の少なそうな場所を狙い、大筒を5発ほど発射させました。
大筒の発射による轟音と、続いて起きる着弾点の大混乱が東軍を浮き足出させ、西軍は勢いを取り戻します。
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